こぐま座流星群

今日は「こぐま座流星群」 

年間ラストの流星イベント

今年もさまざまな天文イベントがありました。なんと3度も訪れたスーパームーン、そして流星群の数々……。みなさま、お疲れさまです。本日は「こぐま座流星群」が見頃になる予定なので、もしよかったら夜空を見上げてみてください。
 
まずこのこぐま座流星群、期待される出現数は1時間に数個ほどとあまり活発な流星群ではありません。流星群が極大となるのは今日の17時頃。また深夜(23日00時08分)には月が昇るので、観測は夕方から深夜にかけてがいいでしょう。ただしあまり活発な流星群ではないので、無理して観測しようとして体調を崩さないようにしてくださいね。
 
そして22日の星空指数をみると、本日は北海道から沖縄まで曇り空。うーん、ちょっと厳しい気象条件ですね。こぐま座流星群は26日ぐらいまで出現が見込めるので、もし今夜の夜空が雲に覆われていたら明日や明後日に期待するほうがいいかもしれません。なお、流星群の詳細やその名前の由来となった星座は以下をご覧ください。それでは今夜も、いい夜空を!
 
こぐま座はα星に北極星となるポラリス、β星にコカブを持つ星座。その由来は、ギリシア神話ではゼウスが妖精カリストを好きになり、やがてカリストは男の子「アルカス」を出産。しかし怒ったゼウスの妻のヘラが、カリストをクマに変えてしまいます。そしてアルカスは成長し、ある日狩でクマとなった母親のカリストを発見。そして矢を射ようとしたため、ゼウスがあわてて二人を天に上げて、カリストおおぐま座、アルカスがこぐま座になったとされています。
 
そしてこぐま座流星群は8P/タットル彗星を母天体とする流星で、出現数は少なめですが年によっては活発に活動することもあります。流星電波観測国際プロジェクトによると、極大時の最大の出現数を指す天頂出現数(ZHR)は10、明るい彗星の割合を示す光度比は3.0、対地速度は33km/sとされています。